終わりは始まっているように見えます。表層だけを真似た、軽薄なブームが終わりつつあります。

一口飲んで「…これは何というお茶ですか。いま買えますか。」そんなふうに尋ねたくなる、明らかな魅力をもつ品物がどれくらいあるでしょう。

明らかな違い、ではなく、明らかな魅力。もう一度会えたらいいな、ではなく、もう一度会うのだ、会わずにはいられないのだ。家に連れて帰りたい。それが「購買」という行動なのだと感じます。

お茶なんて買うつもりはなかったけれど、試飲したら美味しくて、店員さんの説明もそこそこに、つい財布を開いてしまった。もし皆様がそんなお茶に出会ったら、とても幸せな事だと思います。出会い、そして自分自身が出会いによって(図らずも)変化していくことが生きていくということなのかなと思ったりもする今日この頃です。

ブームは終わりました。

流行であろうとなかろうと、お茶はとても面白く、素敵な飲み物です。